大雨災害はなぜ発生する!?
■平成29年7月 九州北部 豪雨災害について
日本各地で梅雨明け宣言もでましたが、梅雨末期にはここ数年豪雨による災害が毎年のように発生しています。大雨による災害がなぜ発生してしまうのか?数年前から耳にするようになった「線上降水帯」とは?
大雨による被害
大雨による災害は多くの種類に分類分けすることができます。似た言葉ですがそれぞれ異なる意味を持つ言葉ですのでそれぞれの災害の違いについてもみていきましょう。
洪水被害
- 河川などの堤防が決壊したり増水により堤防を水が越えてきたことによる氾濫被害
- 浸水被害
- 大雨によって家や駐車場、車などものが水に浸る被害
- 冠水被害
- 大雨によって道路や田畑など普段水がない土地が水に浸る被害
- 湛水被害(たんすい被害)
- 浸水・冠水後に幾日にわたり排水されないことによる被害
大雨による災害は水害の他にも地盤がゆるむことによって引き起こされる災害があります。ここにも似た言葉ながら異なる意味を持つ違いについてみていきましょう。
山崩れ被害
- 文字通りの山の斜面が突発的に崩れ落ちることによる被害
2014年に発生した広島の豪雨災害や2017年の九州北部の災害ではこの原因により大きな被害となりました。 - がけ崩れ被害
- 人工的な崖や急斜面が崩れ落ちることによる被害
- 土石流被害
- 土砂や岩石が水と混合して河川・渓流などを流下することによる被害
- 地すべり被害
- 明確な定義も無く大雨災害との関連性も定かではないが、斜面を形成する地塊(土砂・岩塊)がすべり面上をゆっくりと移動することによる被害
雨が起因となる災害は種類が多く、都市部ほど冠水被害が多く発生します。都市部の災害としては地震より被害が出やすいのかもしれません。大雨災害を防ぐためには各土地の排水能力をしることや過去その土地で発生した水害の情報をしることが最も重要なことと言えます。各市町村のホームページ等からハザードマップを確認することができると思います。必ず自宅や職場のハザードマップを確認し、災害発生のしやすや避難場所を確認し、該当する地域であった場合、大雨や洪水の警報などが出たら直に避難場所へ向かえるように準備をしておきましょう。
線上降水帯とは?
2014年の広島で発生した大雨災害以降、ニュースで線上降水帯という単語を耳にすることが増えました。線上降水帯とは何なのかまとめてみましょう。
線上降水帯というくらいですから降水地域が線上に存在し、数時間にわたり場所を移動せず雨が降り続ける地域となります。
その実態は暖かく湿った空気と上空の冷たい空気が混ざることで発生する積乱雲(にゅうどう雲)が同じ場所で連続して何個も何個も発生しているためであり、発生した積乱雲が風によって一方向へ線上の降雨地域をもたらしているためである。
学術的な研究も進んでおり、なぜ発生するのかはほぼ解明されているようだが一般人にとってそんなことはどうでもいいのかもしれない。なぜ発生するか?よりもいつ?どこで?発生するのか。また発生した場合どうすれば被害を最小に抑えることができるのかを偉い学者様には考えていただきその成果をぜひ発表していただきたいですね。
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